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2015/03/05 平成23年 問6 相殺


 

宅建過去問 平成23年(2011年) 問6
権利関係 「相殺」

 

Aは自己所有の甲建物をBに賃貸し賃料債権を有している。この場合における次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、正しいものはどれか。


◆1
Aの債権者Cが、AのBに対する賃料債権を差し押さえた場合、Bは、その差し押さえ前に取得していたAに対する債権と、差し押さえにかかる賃料債務とを、その弁済期の先後にかかわらず、相殺適状になった段階で相殺し、Cに対抗することができる。

◆2
甲建物の抵当権者Dが、物上代位権を行使してAのBに対する賃料債権を差し押さえた場合、Bは、Dの抵当権設定登記の後に取得したAに対する債権と、差し押さえにかかる賃料債務とを、相殺適状になった段階で相殺し、Dに対抗することができる。

◆3
甲建物の抵当権者Eが、物上代位権を行使してAのBに対する賃料債権を差し押さえた場合、その後に賃貸借契約が終了し、目的物が明け渡されたとしても、Bは、差し押さえにかかる賃料債務につき、敷金の充当による当然消滅を、Eに対抗することはできない。

◆4
AがBに対する賃料債権をFに適法に譲渡し、その旨をBに通知したときは、通知時点以前にBがAに対する債権を有しており相殺適状になっていたとしても、Bは、通知後はその債権と譲渡にかかる賃料債務を相殺することはできない。





-----【解答&解説】-----


◆1
Aの債権者Cが、AのBに対する賃料債権を差し押さえた場合、Bは、その差し押さえ前に取得していたAに対する債権と、差し押さえにかかる賃料債務とを、その弁済期の先後にかかわらず、相殺適状になった段階で相殺し、Cに対抗することができる。

解答:○(正しい)
・「弁済期の先後」は関係なく、相殺適状になった段階で相殺することができる。

◆2
甲建物の抵当権者Dが、物上代位権を行使してAのBに対する賃料債権を差し押さえた場合、Bは、Dの抵当権設定登記の後に取得したAに対する債権と、差し押さえにかかる賃料債務とを、相殺適状になった段階で相殺し、Dに対抗することができる。

解答:×(誤り)
・この場合、相殺適状になった段階で相殺することはできない。

◆3
甲建物の抵当権者Eが、物上代位権を行使してAのBに対する賃料債権を差し押さえた場合、その後に賃貸借契約が終了し、目的物が明け渡されたとしても、Bは、差し押さえにかかる賃料債務につき、敷金の充当による当然消滅を、Eに対抗することはできない。

解答:×(誤り)
・目的物が明け渡された場合、残存する賃料は「敷金の充当」により消滅する。賃借人は「敷金の充当による消滅」を抵当権者に対抗することができる。

◆4
AがBに対する賃料債権をFに適法に譲渡し、その旨をBに通知したときは、通知時点以前にBがAに対する債権を有しており相殺適状になっていたとしても、Bは、通知後はその債権と譲渡にかかる賃料債務を相殺することはできない。

解答:×(誤り)
・通知する前に相殺適状だったなら相殺できる。




-----【法令用語・専門用語】-----

相殺適状(そうさいてきじょう) とは・・・
 お互いが貸し借りなどを、帳消しにすることが可能な状態であること。
物上代位(ぶつじょうだいい) とは・・・
 目的物の「売却・賃貸・滅失」などで、「代金・賃料・保険金」などを得た場合、それに対し担保物権の効力が及ぶこと。


-----【相殺の出題傾向】-----

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宅建試験で出題された回数
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